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  2. あらばしり醤油

もろみから醤油をしぼる際に、もろみの自重で自然に滴下するはじめの「しずく」だけを用いた、年に一度の大変稀少な醤油です。

古代より大切にされ、大宝律令(701年)にも記されている醤(ひしお)は、発酵食品から自然に滴る歴史的副産物。日本の味として時を超えて受け継がれる究極の調味料です。

一般的な醤油づくりに用いる圧搾を行わないことで、もろみに余分な力がかかりません。雑味のない芯の通った味わいと凛とした香りが特長です。

鎌田醤油本社内の天照皇大神と八幡神を合祀した「香風神社」で、神恩報謝と除災招福を祈願し、「あらばしり醤油」を奉納いたしました。

江戸時代、欧州への醤油の輸出用容器として海を渡った長崎・波佐見のコンプラ瓶を林九郎窯で再現。濃(だみ)※と呼ばれる濃淡をつけた深みのある染付で、職人が手しごとで作るため、同じものは二つとありません。

※濃…たっぷりと呉須(ごす:藍色の顔料)を染み込ませた筆で、広い面を塗っていく技術。