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陶芸家 岡 美希さん

自然の姿をありのまま映す、陶芸の表情に感動

「きっかけは、小学校3年生の時に母の友人の個展で出会った薪窯焼成された作品でした。大量生産された器しか知らなかった私にとって、土っぽくてゴツゴツした風合いの焼き物は衝撃的。

母の友人は、薪窯で作られていることや、器に火の色がついていることなど、製法についても丁寧に教えてくれ、自然の姿をありのまま映す陶芸の表情に私はすっかり魅了されました」

そう話すのは、大分県国東市国見町で作陶している岡美希さん。岡さんは、京都嵯峨芸術短期大学で陶芸を学び、ロクロを専攻していました。しかし、卒業制作展の作品づくりの際に「もっと自由に発想したい」との思いから手捻りに回帰。その時に制作した「にわとり」をモチーフにした作品は今も作り続けており、工房の代表作になっています。
大学を卒業してからは、オーストラリアやアメリカでアーティスト・イン・レジデンスのプログラムに参加。異国のカルチャーや自然、出会った仲間たちに触れながら、独自の感性を磨いていきました。

どれひとつとして同じものはない
自然や日常を思うままカタチに

「私の作品はインスピレーション。テーマを決めたり、下書きをすることはほとんどありません。今感じている自然や日常の出来事、そこに心が震えた時にカタチを紡ぎだしたくなる。だから同じものは二度と生まれません」「自由に、思うままに」。まさに、岡さんの手がける作品にはぴったりの言葉です。

「作り手が自由にカタチにしている器なのだから、お客様にもこだわりを押し付けないのが私の流儀です。湯呑みとして作ったものを花器として使ってもらってもOK。お客様にも感じるままにインスピレーションで器を楽しんでいただけたらうれしいです。作品を選んでもらったこと自体が私にとっての喜びなので」

そんな岡さんにとっての「暮らしを慈しむ」とは?と伺ってみました。
「季節を感じながら自然と暮らすこと。特に火の様子を見ているだけで心が和みます」

美器

岡 美希さん

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