ガラスアクセサリー作家 畑 まき子さん

親子で魅了された、ガラス創作の世界。

京都を拠点にガラスアクセサリー作家として活動する畑 まき子さんは、挑戦や発見を楽しむ気持ちを大切にアクセサリーやテーブルアイテムの制作に励んでいます。
ガラスとの出会いは、お父様が働く照明器具の会社のランプシェード工場に、家族で見学に行ったことがきっかけでした。ガラス作りに最初に魅了されたのはお母様で、縁あって教室を始めることになり、その影響で自然とガラスに触れ合う機会が多くなったといいます。


「はじめのうちは窯やバーナーや原料なども母のお下がりを使っていました。作品も母の模倣から始まりましたが、だんだんと色の配合や使う材料にもこだわりを持つようになったんです。母のお下がりじゃ物足りないなって(笑)それが本格的な作家活動の始まりです」
発見を楽しむ中で生まれたガラスのスプーン。
作品は主に、窯で複数の板ガラスを溶かして融合させる「フュージング」とバーナーを駆使してガラスを溶かしながら成形していく「バーナーワーク」の2つの技法を用います。新しい色やデザインの組み合わせを試しながら作られる作品たちは、どれも新しさと親しみを感じさせます。
アクセサリー作家としてキャリアを重ねてきた畑さんですが、コロナ禍でオシャレをして外出する機会が減ったことにより、作品づくりにも変化があったといいます。「外に出られないなら、おうちで過ごす時間を楽しくするものを、何か作れないかと考えるようになったんです」そんな想いで作り始めたのが、スプーンやマドラーなどのテーブルアイテムでした。




「アクセサリーだと好みが出やすいですが、スプーンなどは自分で使うだけでなく、家族や友人へのプレゼントとしても喜んで使ってもらえるんです」とうれしそうに語る畑さん。肌触りや口当たりもよく、見た目にも涼し気なガラスのテーブルアイテムはこれからの季節に重宝しそうです。

最後に、畑さんにとっての「暮らしを慈しむ」とは?
「日常の中の発見や驚きを自分でも楽しみ、家族や周りの人たちにも楽しんでもらうこと。料理でいえば、食材や器の組み合わせを変えてみる。それだけでも、今までになかった発見が暮らしを少し楽しくしてくれます」

ガラスアクセサリー作家
畑 まき子さん
京都精華大学美術学部卒業。2006年から本格的に作家活動を開始。 ガラスの美しさを魅力的に活かし、「ファッションをより楽しむ アクセサリー」や「暮らしを彩るテーブルアイテム」を制作。