暮らしを慈しむ ガラス作家 佐々木翔子さん オリジナリティを生み出す技法にこだわり。 独特の優しい色彩とデザイン。ガラス作家、佐々木翔子さんの生み出す器には、一度見たら忘れられないような魅力が溢れています。 「フュージング」という技法で作られる佐々木さんの作品は、小さな物でも4日ほどかかるそうです。 「加工が大変で機材も揃えなければならないため、この技法を採用している作家は日本にはあまりいません。ですが、あらゆる色が使え、焼く温度でニュアンスを変えたり、様々な技法との組み合せも可能。手間はかかりますが、いろいろなことが試せて飽きが来ないので、私はとても気に入っています」 本当に好きなものを楽しむひと時に。 ご自身も器が大好きだと話す佐々木さん。気に入ったお皿だと、食べるまでの時間も全然違うものになるという。 「よくお客様に『このお皿に何を盛り付けたら良いんでしょう』と聞かれますが、ご自身が本当に好きなものを盛り付けてくださいとアドバイスしています。私のお皿を使うことで、いつもより心地よい時間を過ごしてもらえたら嬉しいです」 最後に、佐々木さんにとって『暮らしを慈しむ』とは?と質問してみたところ、「えー難しいですねー」と笑いながら、少し考えて答えてくれました。 「『好きなものに囲まれる』ということでしょうか。私は器が好きで器を作るのも使うのも好き、料理も好き。暮らしの中に好きなものを置いて、楽しむということが大切ではないでしょうか」 ガラス作家 佐々木翔子さん 2011年 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科 大学院卒業。 硝子工芸会社勤務を経て、2014年独立。意欲的に創作を続け、独自の作風が高い支持を集めている。 2019年、京都にアトリエを移す。 心に豊かさをお届けしたい 中野うどん学校