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<二三○周年特別編>「通い袋」に込めた想い

「通い袋」は、お客様とカマダのつながりの象徴です。
復刻させることで、ご愛顧への感謝を胸に刻みたいと思いました。

大正の頃に使われた醤油瓶を運ぶための袋

その袋は、旧鎌田本店で発見されました。藍染の布地に、初代鎌田宇平太の「宇」の字をかたどった屋号の刺繍が入った袋。大正時代頃から使われ始めた「通い袋」の原型ではないかというのが、歴史に詳しい方々の見解でした。「通い袋」は、醤油を買いに通う際に使われた、瓶を運ぶための袋だったと思われます。私たちの脳裏に、当時のお客様が、この袋を持ってカマダにお越しくださる光景が浮かびました。「通い袋」は、お客様とカマダのつながりの象徴。230年という節目の年を迎え、改めてお客様のご愛顧に感謝したいと、私たちはこの「通い袋」の復刻版を作り、プレゼントさせていただくことを決めました。余談ですが、当時、鎌田醤油の店には、いつでも食事が用意されており、醤油を買いに来られた方々が自由に召し上がっていたとか。また、雨の日にはどなたにでも傘をお貸ししていたため、カマダが仕入れる傘のほうが、傘屋より多かったという逸話も残っています。

役立つ存在としていつも暮らしのかたわらに

現在は、通販がメインのため、かつてのように「通い袋」が、お客様とカマダの間を行ったり来たりすることはなく、ましてやお食事を差し上げることもありません。しかし、お求めいただいた商品が無事にお宅に届くようにと願う心、美味しさを食卓にお届けしたいという気持ちは、お顔を合わせて商品を手渡ししていた頃と少しも変わらないつもりです。醤油を運ぶためではなくても、毎日の暮らしの中で「通い袋」をご活用いただき、いつもそばにおいていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

かわいいキャラクターでお悩み解消

お客様からの「200㎖紙パックの口栓は小さくて、失くしてしまう」というお悩みに、オリジナルキャラクター「パックレンジャー」の「口栓オープナー」も作ってみました。栓をしっかり締める、ゆるキャラオープナー。紛失防止だけでなく、ほっこりした気分もお届けできましたら幸いです。