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桶職人 谷川 清さん

食べ物のおいしさを守る
讃岐伝統の桶

思わずふれてみたくなる。なめらかな木肌が美しい香川県の伝統工芸品「讃岐桶樽」。一般的に桶は棋(さわら)で作られることが多いのですが、讃岐桶樽は奈良県吉野の白杉を使用。ヤ二が少ない材質のため、食べ物の風味を損ないません。
しかし現在では、讃岐桶樽を作れるのは香川県でわずか2軒のみ。谷川清さんは、その1軒である谷川木工芸の3代目です。

30歳を過ぎるまでは、サラリーマンをしていたという谷川さん。職人になったのが遅いため、当初は夢の中でも作っていたという
ほど必死に桶作りに励む日々。最も難しいのが、桶の側面の木を円形に並べていく作業だそうです。「最後の一片がパシッとはまった時は本当に気持ちがいい。難しいですが、今では一番好きな工程です」

伝統を残すためには使いたいと思われるものを

生活の欧米化や安価なプラスチック製が普及する今、伝統をつなぐには商売として成り立つことが必要だと谷川さんは話されます。「そのために使いたいと思ってもらえる物を作らなければいけません」持ち運べるおひつをコンセプトにした弁当箱「讃岐弁」は、そんな想いの中から生まれました。

水分調節に優れたおひつの特性で、時間が経ってもお弁当がおいしいと大人気です。また谷川さんは、ご自身の製品をこんな風に使ってほしいという希望はないと言います。

『大切に使ってほしいとは思いますが、その人の感性で使ってもらって、ちょっと笑顔になってもらえたら、僕らは本望です』最後に谷川さんにとって『暮らしを慈しむ』とは?と、伺ってみました。「暮らしの全てでなくていい。一日の何かの一瞬が輝いていれば、慈しめていると思います」

桶職人 谷川 清さん

2005年美容専門学校を卒業後、 美容室に就職。その後、介護施設に転職し、介護職員として十数年勤務。2017年家業である谷川木工芸に入り、3代目として桶職人の道を歩み始める。


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